WCV-06(CV-87)
Video Magazine #6
1995年 Crystal Films 105分 ¥10000

ビデオマガジンの6作目。
まずキャットファイト写真・イラスト・コミック画のスライドショーから始まります。よく見るとなかなか味のある絵も多いのですが、ネットが普及した現在において、ビデオでスライドする意味がどれほどあるのか、やや疑問ではあります。画像は古いものが多く、ウェブ上にはあまり出回っていないものが多いのも確かですが・・・。

Tina vs Julie
ポニーテールがたくましいTinaとやや老けた印象のJulieの対戦。二人とも乳首が透けて見えるタンクトップ姿。初っ端からナックルで殴り合う好ましい展開です。ほどなくグラウンドでの闘いになり、Tinaが容赦なく拳を落としまくります。1分ほどで膠着状態となり水入りに。2ラウンド目もTinaのボディブローが炸裂。とにかくTinaの手がよく動きます。観客(おそらく他の選手と思われる)の笑い混じりの掛声と殺伐とした試合とのギャップが素晴らしい。殴る場所を探している時のTinaの表情もそそられます。

この後、30〜60年代映画のスチールのスライドショー、映画のキャットシーンと続き、「Rival Roomates」というよく訳の分からないキャットファイトドラマが始まります。下手な演技ビデオより余程迫力はあるのですが、本番の試合と比べるとどうしても見劣りしてしまい、早送り対象となります(笑)。そしてシリーズ物のスライドショー、かなり古いキャットフィルム(音声なし)が4本ほど流れ、かの国のキャットファイト趣味の歴史の重みを堪能していると、いきなりクリスタルフィルムの連絡先が表示され「コレで終わり!?」とキモを潰されますが、すぐに「BOXING SEGMENT」と題してビデオは続きます。
まずボクシング写真のスライドショー、こちらは艶かしい革グローブやリングと女性の組み合わせになりますので、絵的にはいくぶん華やかです。

スライドショーが終わり、ようやく本番の試合、選手の紹介はなくグローブの当たる軽い音から始まります(投稿映像でしょうか?)。エバーラストのロゴ入りの黄色いTシャツにトランクス、グローブはやや大き目です。最初はお互い照れ笑いを浮かべており、段々と本気っぽくなっていくのが見て取れます。特にダウン等は無く試合というよりあくまでも遊びと言った感じです。

ボクシング2試合目はタンクトップにスカート姿。こちらはなかなか本気にならず、打ち合いというよりは当てっこをしている感じです。こちらも特に決着はつかず。

ボクシングセグメントは以上で終了、次は東南アジア系女性によるドラマ仕立てファイト。面接の様な場面で何やら揉め出して、髪の掴み合いを始めます。こちらはドラマ仕立てながらファイトはかなりガチンコな印象で迫力があり、終始お互いの髪を掴み合ったままビンタやキックを繰り出します。最後は馬乗りで相手の髪を掴み後頭部を床に叩き付ける激しさ。

Shnnon vs Leslie
派手な印象のShnnonと、大人っぽく落ち着いた雰囲気のLeslieの対戦。二人ともデニムのパンツが良く似合い、スタイルが良く、華のある試合です。のっけから非常に激しい殴り合い。首に腕を回しての締め上げ、顔面への容赦ないパンチ等、正になんでもあり(もともとそうなんですが)といった風情。掴み易い髪型のせいか、Shnnonの髪が容赦なくむしり取られ床に散らばります。最後、馬乗りでやや膠着状態になりますが一瞬の隙を衝いて顔面を連打、乾いた打撃音が響き終了。胸チラも多数あって、色っぽさと残酷さと迫力を兼ね備えた、クリスタルVMの中でも極めて質の高い試合ではないかと思います。

この後「Rival Roomates」の第2部が流れ、ソファでの選手のインタビューへと続きます。

インタビューが終わると、口頭での選手紹介ののち試合が始まります。スーパーが出ないので二人の名前は判然としませんが、一連のオリジナル試合である事は間違いなさそう。この二人、互いに遺恨があるらしく罵り合いながらの試合運びとなります。面白いのはインタビューで使ったソファがそのまま残置されている事で、これに絡んだ展開があります。途中で戦意が喪失し中断しますが、体力が回復すると自然に試合が始まります。普通に見ればかなり醜い争いなのですが、正に喧嘩といった風情で面白い映像です。試合が終了してもカメラは回り続け、二人の言い合いが続きます。着替え終わってもなお掴み合いを始めるこの二人、逸材です(笑)。(かたぎや主人)


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