真紀ちゃん 夏祭り

作  竹海 楼蘭


 白地に金魚柄の浴衣に、左右のしっぽを留めるのはスイカのアクセサリー。草履の鼻緒で揺れる鈴に、涼しげな音色を奏でさせている真紀ちゃん、すっかり夏女……ならぬ、夏少女です。
 八月も半ばの週末の夜、神社の夜祭りにお出かけするにあたって、精一杯のおめかしをしてきた真紀ちゃんでしたが、それにはちゃんとした理由があります。
 そう――夏の商戦真っ只中で、大阪に出張中のパパや、婦人会の会合で帰りの遅くなるママにも内緒の初デートなのですから、さすがに気合が入るというもの。
 羨ましすぎるそのお相手はというと、小学校のプールで監視員のアルバイトをしているお兄さんなのですが、その経緯に関しては、今さら説明する必要もないでしょう。
 ママにはお友達と夜祭りを見に行く、とだけ伝えてありますが、まあ、ボーイフレンドもお友達のうちですから、額面通りに受け取っても問題はない……と思います。
「遅くなっても平気なんだっけ?」
「うん、ちゃんと言ってきたから」
 そこそこ混雑している境内で、はぐれないようにしっかりと手を繋いで歩くお二人さん、そこはかとなくいい雰囲気です。
 境内の中心にそびえる櫓から響く、楽しげな和太鼓や笛の音。
 参道の両端を彩る、さまざまな夜店と提灯の明かり。
 夜空に咲く、色鮮やかな大輪の花火。
 夏の夜ならではの風物詩に、心躍らせる真紀ちゃんでしたが、それもこれも、お兄さんが一緒にいてくれるからこそです。
「楽しい?」
「うんっ!」
 とびきりの笑顔が何よりのお兄さん、境内の裏手に穴場があると、真紀ちゃんの手を引いて暗がりのほうへと向かいます。
 提灯の灯りは届かなくても、落ち着いて花火を見ていられるということもあって、最初はちょっとだけ怖がっていた真紀ちゃんも、すっかりご満悦の様子。
 正直なところ、もう少しだけ夜店を見て回りたいような気もしましたが、履き慣れない草履で歩くのは結構大変ですし、人込みの中よりも、こうしてお兄さんと二人きりでいるほうが、真紀ちゃんにはずっと楽しいことに思えました。
「はい、リンゴアメ」
 真紀ちゃんの左手は巾着袋、右手は自分とお兄さんを扇ぐうちわで塞がっていますから、途中の夜店で買ってきたリンゴアメは、お兄さんが手ずから食べさせてくれます。
 水飴の甘さと、リンゴの酸っぱさがたまらないリンゴアメですが、さすがに真紀ちゃんのお口には大きくて、花火に夢中になっていたせいもあったのでしょう、すぐにお口の周りがベタベタになってしまいました。
 巾着袋には、ちゃんとハンカチを入れてきてありますから、お兄さんにみっともないお顔を見られてしまう心配はありません。お行儀よく口元を拭った真紀ちゃん、ちゃんと『ごちそうさま』とお礼を言うことも忘れませんでした。
「ここからだと花火がよく見えるよ。――おいで」
 昔はもっとに高いところにお宮があったことを示す、草ぼうぼうの石段跡に腰掛けたお兄さんに誘われて、真紀ちゃんはその腕の中の特等席にちょこんと収まりました。
「わぁ……」
 まるでお花畑のように色とりどりのスターマインが、木々の間に開けた夜空から、二人を明々と照らし出します。
 太鼓と笛の音もたけなわ、夜祭りもそろそろクライマックスを迎えようとしているのでしょう、楽しい時間があっという間に過ぎていくのがちょっぴり寂しくて、真紀ちゃんはお兄さんの胸にもたれかかりました。


 プールとお兄さんのお部屋以外では、初めて一緒に過ごせる時間を、もう少しだけ長く感じていたいという乙女心――お兄さんにも、ちゃんと通じたみたいです。
「……ちょっとだけ、遠回りして帰ろうか」
「うんっ」
 花火とお囃子が終わると、急に静けさを増した境内裏には、夜風の音と虫の声しか聞こえてきません。
 しばらくそのまま、名残惜しそうにしていた真紀ちゃんとお兄さん、あまり遅くなってもいけませんから、また手を繋いで石段を登り始めました。
 来た道とは逆の方向ですが、昔のお宮には裏道というのがあったらしく、何でも公園のほうに続いているとか。
 今では通る人もほとんどなく、きちんと舗装もされていない雑草だらけの道ですが、お兄さんが手を引いていてくれるから、転ぶ心配もありません。一人だったら怖くて通れそうにない道でも、お兄さんがいてくれるから、とても心強い真紀ちゃんでした。
 月明かりに仄かに照らし出された裏道には、木々のざわめきと虫の声、それに二人の足音しか聞こえてきません。まるで、お兄さんと二人して、遠く離れた世界を旅しているみたいです。
 こういうのも夏の風情というのでしょう、言葉を交わさなくても、不思議と寂しくはない真紀ちゃんでした。
 が――。
 ちょっとだけその様子が変なのは、気のせいなのでしょうか。
 遠回りというだけあって、二人きりの時間を満喫しているはずが――おやおや、やっぱり真紀ちゃん、そわそわ、もじもじしています。
「どうしたの?」
 歩調を合わせていたお兄さんも、そんな真紀ちゃんの落ち着きのなさに、さすがに気がついたようです。
「う、うん……あのね……」
 珍しく口ごもっている真紀ちゃん、
「……おしっこ……」
 ずっと我慢していたのでしょう、消え入るような声で、ついに白状してしまいました。
 最初に食べた氷フラッペが、今頃になって効いてきたのかもしれません。が、そんな原因など、今となってはどうでもいいことです。
 つい数日前、お兄さんの前でおもらししてしまった真紀ちゃん、その二の舞はしたくありませんでしたが、公園のおトイレまで、まだしばらくはかかりそう。
「誰も見てないし、そこでしちゃいなよ。離れてるからさ」
 普段は人一倍デリカシーのあるお兄さん、真紀ちゃんに恥ずかしい思いをさせるくらいならと、繋いでいた手を離して距離を置こうとして――。
 ぎゅっと、その手を握ってきたのは、もちろん真紀ちゃんです。暗いのでよくわかりませんが、ものすごくお顔が赤いのは、その恥ずかしいお願いをしなければならなかったからなのでしょう。
「おそばに……いてくれなきゃやだぁ」
 真紀ちゃんにしてみれば、こんな暗がりに一人で放って置かれるほうが、よほど嫌だったに違いありません。だって、今にもオバケやら何やらが出そうな夜道なのですから。

 そんな風に頼られてしまっては、決して嫌とは言えないお兄さん、夜目にも慣れたことですし、木陰で真紀ちゃんが浴衣の裾を腰までたくし上げたのが見えました。
 続けて、パンツを膝まで下ろしてしゃがみ込んだ真紀ちゃん、お兄さんがすぐそばにいるせいで、なかなかおしっこが出てきません。
「……んっ……」
 それでも、おなかに力を込めることしばし、キラキラと輝く水飛沫が、綺麗な放物線を描いて飛び出しました。
ちょろちょろちょろちょろ……。
 前回は水着姿でのおもらしでしたが、今回は浴衣姿での放尿シーンを見せつけられたお兄さん、夜気に立ち込める甘酸っぱい匂いに、頭はくらくら、心臓はドキドキ、おちんちんはムクムクし始めています。
「……真紀ちゃん、ほら――」
 他に通行人のいない道ですし、仮に誰かが通ったとしても、ここならば目につかない位置関係が幸い――災い?――して、バミューダパンツのチャックを下ろすなり、おちんちんをまろび出させた人一倍デリカシーのないお兄さんに、真紀ちゃんはというと、
「ぁむっ♪」
と、これまたおちんちんを咥えてあげたのですから、何と言いましょうか、ツーカーの仲といったところです。
 実のところ、デートは今回が初めてでも、エッチはとっくに済ませてある二人なのですから、こういう流れになるのも、ある意味ではごく自然だったのでしょう。今では、すっかりおしゃぶりが板についた真紀ちゃんです。
ちゅぱっ……ちゅっ……ちゅうぅっ……ちゅぴっ……。
 当初の目的を忘れて、おしゃぶりに興じる真紀ちゃん、更衣室での一件以来、テクニックに磨きがかかったようです。何しろ、あの日からというもの、プールの帰りはお部屋でのエッチが日課に加わっていたのですから、それも当然のこと。
ちゅっ……つちゅうぅうぅ……ちゅるんっ……。
 リンゴアメではありませんが、お口が小さいぶん、唇と舌とを駆使して、裏筋に沿ってペロペロしてあげたり、先っぽに滲んでくる透明な雫を、ストローで ジュースを吸うみたいにしたり――そうすることでお兄さんが気持ちよさそうだと、真紀ちゃんにも自然に熱が入るというものです。
 いつものお部屋ではなく、お外でするエッチは、すごく開放的でどきどきします。おしゃぶりだけで、早くもあそこがおしっこではないもので潤っている  真紀ちゃん、そろそろ交替したほうがいいのではないでしょうか。
「じゃ、代わろうか」
 潤んだ瞳で見つめられて、お兄さんにも言わんとしているところは伝わったようです。
 立ち上がって木に寄りかかった真紀ちゃんの裾を帯に挟んで、片足を掴んで持ち上げると、ぱっくり開いたあそこから、つうっと雫が垂れてきます。
――くちゅっ。
「んっ」
 垂れてきた雫を指ですくって、そのままあそこの入口に触れると、片足立ちの真紀ちゃん、ぶるっと全身を震わせました。
 毎日のようにエッチしているおかげで、さすがにお兄さんも手慣れたもの、真紀ちゃんの大好きな“くちゅくちゅ”のポイントはしっかり押さえています。
 入口付近から、おしっこの穴の裏側、こりっとした子宮口へと、次第に奥のほうに指を進ませて、クリトリスを舌先で弄ぶたびに、くちゅくちゅという音も比例して大きくなってきました。
「ゃんっ! また、すぐぷしゃあってなっちゃう! ぅんんっ! 出ちゃうぅっ!」
ぢゅぱっ! ぷっしゃあぁあぁっ!
 六歳にして潮吹きを覚えた真紀ちゃん、早くも一回目。
ぷぢゅっ! しゅぴゅっ! ぴゅっ!
 お兄さんの指が出し入れされるのに合わせて、あそこから勢いよくお潮を吹き上げさせる真紀ちゃん、もはや大人顔負けです。
 もともとがくすぐったがり屋ですし、体の柔軟性も抜群の真紀ちゃんは、そういう意味ではエッチの素質充分だったのですが、お兄さんと出会ったことで、すっかり性感を開発されてしまったようです。
 今からこんなですと、先行き不安……いえいえ、期待大といったところでしょうか。
「ふぁ……ぅん……」
 とろんとした瞳にうっすら涙を浮かべて、半開きになった口の端からはよだれ、頬っぺただけでなく、耳まで真っ赤にしたそのお顔の、ああもう、エッチすぎることと言ったら!

 「いっぱいしちゃったね」
 びしょびしょになった手を見せられて、こくんと頷いた真紀ちゃん、浴衣の胸元が大きくはだけて、先っぽをつんと尖らせたおっぱいが見えてしまっています。
 真紀ちゃんの裸は何度も見ていますし、それ以上のことだってしてきたお兄さんも、そんな真紀ちゃんのいつにない色っぽさに、“好きな女の子ほど苛めてみたい男の子回路”が全開になっていました。
 ポケットを何やらゴソゴソ探って、取り出しましたるは――。
「……え?」
 火照ったあそこに、ひんやりとした感触を覚えて、真紀ちゃん、ようやくその正体を知りました。
 射的で取ってもらったビー玉が、つぷっとあそこの中に入り込んできます。続けてもう一個、また一個と、都合三個のビー玉があそこの中に収まってしまいました。
「落としちゃいけないから、全部入れちゃおうね」
 だったら、わざわざ箱の口を開けないほうがよかったのに――そう思った真紀ちゃんでしたが、今度はお尻のほうに残りの五個を詰め込まれて、おなかの中でビー玉同士がひしめき合う感覚に、声も出せない様子。
「遅くなるといけないし、行こうか」
「う、うん……」
 浴衣の乱れを整えてもらって、再び手を繋いで歩き出したまではよかったのですが、一歩ごとにビー玉が擦れ合って、まるであそことお尻を同時に弄られながら歩いているような感じがします。
「……はぅ……ふぁ……ひぃ……」
 右足と左足を交互に進ませるたび、小さく喘ぐ真紀ちゃんの太腿から足首にかけては、すでにびちょびちょで、今にも二回目が襲ってきそうです。
 でも、もしそうなったら、お兄さんに置いていかれるかもしれないという不安から、必死になってついてゆく真紀ちゃん、ほんの数メートル歩いただけなのに、ギブアップ寸前もいいところです。
 全身汗だく、草履もお汁まみれ、息も絶え絶えで今にも泣き出しそうな真紀ちゃんに、さすがにお兄さんも調子に乗りすぎたと反省、真紀ちゃんをおんぶして、公園までの足場の悪い道を猛ダッシュ。
 さすがは頼りがいのあるお兄さん、ものの数分で公園に到着、町内会館の裏手にある藪の中を選んで、真紀ちゃんを慎重に背中から下ろしました。

 ここならよほどのことがない限り人目にはつきませんし、真紀ちゃんもようやく一息つけたようで、頬っぺたを膨らませる余裕も生まれています。
「ご、ごめんね……」
 一見して、とりつく島もなさそうな真紀ちゃんに、お兄さん、おろおろしっぱなしです。今からこんなだと、ゆくゆくは真紀ちゃんのお尻に敷かれてしまいそうですが、今回ばかりは仕方ありません。
「……ううん。もう、怒ってないよ」
 意地悪こそされましたが、ここまでおんぶしてもらったことでもありますし、真紀ちゃん、すぐに許してあげることにしました。それに、本当のところを言うと、お兄さんに意地悪されるのも、そんなに嫌ではなかったのですから。
「でも、もうビー玉……出しちゃっていい?」
 これ以上ビー玉を入れたままでいると、気持ちよすぎておかしくなってしまいそうです。お兄さんと二人きりだったら、それでもいいのですが、これからママの待つお家に帰ることを考えると、そうも言っていられません。
「うん。支えててあげるから、お尻のほうから出しちゃおう」
 びしょびしょになったパンツを脱がせて、後ろから両足を抱え上げたお兄さん、真紀ちゃんにおしっこをさせるような体勢で、耳元に囁きかけました。
「はい、ひとーつ――」
「ぅんっ!」
ぷっ!
 息んだ真紀ちゃんのお尻の穴から、一個目のビー玉が飛び出しました。
「ふたーつ――」
「くぅんっ!」
ぷっ!
 二個目のビー玉が飛び出すと、汗ばんだ耳にお兄さんがキスしてきました。
「みーっつ――」
「ふぁんっ!」
ぷっ!
 三個目のビー玉が飛び出すと、恥ずかしさが気持ちよさに変わっていきます。
「よーっつ――」
「出ちゃ……ぁうっ!」
ぷりっ!
 呼吸に合わせてぱくぱくしているお尻の穴から、四個目のビー玉が飛び出しました。
 耳たぶを舌でくすぐられて、またまたエッチな気分が高まってきた真紀ちゃん、自由になった手を後ろに回して、お兄さんのチャックを下ろしました。
「いつーつ――これで最後だよ」
ぷりゅっ!
 五つ目のビー玉が飛び出したのと、おちんちんが飛び出たのは、ほぼ同時でした。
 まだあそこにはビー玉が入ったままでしたが、ずっとおあずけ状態だった真紀ちゃん、自分でおちんちんの先っぽをあそこにあてがうと、
「おちんちん……いっぱいして」
と、恥ずかしいおねだり。こうなったらもう、大和男児なら期待に背くわけにはいきません。

 おしゃぶりが上手になった真紀ちゃん、度重なるエッチの甲斐あって、おちんちんをあそこに入れられるのも、すっかりお気に入りのようです。お兄さんとは性格だけでなく、体のほうも相性抜群といったところでしょうか。
「じゃ、いくよ……」
 いつにない真紀ちゃんの積極的な態度に、お兄さんは手に込めていた力を弱めました。
……ずぷぷぅっ!
 今ではおちんちんにジャストフィットするようになったあそこは、真紀ちゃん自身の体重によって、一気に根元まで貫かれてしまいました。
「あぅんっ! ぃぎぃいっ!」
ぢゅぽっ! ごりゅうっ!
 押し上げられていた子宮口が開いて、さらにその奥におちんちんとビー玉が入り込んでくる刺激に、つい大きな声を上げてしまった真紀ちゃん、だって、こんな感覚は初めてなのですから、それも仕方のないことでしょう。
「すごいよ……真紀ちゃんの、ぎゅうぎゅうになってる……」
 いつも以上に窮屈なこともあって、すぐには動けそうにないお兄さんですが、それでもちょっとした動きがビー玉同士を擦り合わせるのですから、真紀ちゃんにとってはたまったものではありません。
「いっ! きひぃっ! きゃふぅっ!」
 いつも以上に子宮をかき回されるその快感といったら、ビー玉を入れて歩いていたときの何倍、いや何十倍でしょう。軽い一突きでもたまらないのですから、もし、お兄さんが本気で動き始めたとしたら――。
「ひゃあんっ! だめっ! らめぇっ! らめぇえぇっ!」
 浅いストローク一回で、しっぽを振り乱して身悶える真紀ちゃん、だからといって、気持ちよくなりかけているお兄さんが、それで止めてくれるはずもありません。
 いつも以上に締まるあそこと、野外でのエッチがそうさせるのか、お兄さんの腰は歯止めが利かなくなっているようです。
ぢゅどっ! ごりゅっ! ぢゅどっ! ごりゅっ! ぢゅどっ! ごりゅっ!
「ひぐぅっ! ぃぎっ! ぃひっ! っひぅっ! ひゃあぁっ……っくぅうぅ――ッ!」
 子宮から脳天へ、快感の直通回線でも引かれてしまったかのよう。おちんちんに突き上げられるごとに、子宮がビー玉で掻き混ぜられて、クリトリスも責め立てられている真紀ちゃん、さっきからずっとイキっぱなしの状態が続いています。
 頭の中は真っ白、感覚も麻痺して、まるで全身があそこだけになってしまったかのような錯覚の中、とうとう最後の大波が襲ってきました。
 それは、これまでに体験したこともない、大津波のような勢いでもって、小さな真紀ちゃんの身も心もさらっていきます。
「あ……ひッ!」
 喉の奥で声を詰まらせたまま、金縛りに会ったみたいに身動きできなくなってしまった真紀ちゃんの後ろで、お兄さんが呻くような声を上げました。
「出すよ、真紀ちゃんのに……出るぅ……ッ!」
ぼぶぢゅうぅうっ! びゅっ! ぶぢゅりゅうぅうぅうっ!
 子宮をいっぱいに満たして、全身に染み渡ってゆく精液の熱さに灼かれて、声を上げることもできずに、頭の中が真っ白から真っ赤になって、やがて真っ黒になって――。
ぶぴゅっ……ぶぢゅうぅ……ぽとっ……ぽととっ……。
 やっとのことでおちんちんが引き抜かれるなり、開きっぱなしのあそこから、精液まみれになったビー玉を吐き出した真紀ちゃん、声を出せないのもそのはず、とっくのとうに気を失っちゃっています。
 あらら……真紀ちゃんには、今夜のことは刺激が強すぎたのかもしれませんね。

「ただいまー」
 心配してお家までお見送りしてくれたお兄さんとお別れをして、玄関のドアを開けた真紀ちゃんを、ママが出迎えてくれました。
「おかえりなさい。あら、ずいぶん暑かったみたいね」
 何しろ、浴衣も髪も汗でべっとりだったのですから、ママがそう思ったのも当然のことだったのでしょう。せっかくのおめかしも、こうなってしまっては元も子もありません。
「お風呂沸かしてるから、入っちゃいなさい。……でも、変ねぇ――」
 玄関先で浴衣の帯を解いたママ、あそこが透けて見えるほどびちょびちょになったパンツを見て、そんなに暑かったかしらと首を傾げています。
 元気な真紀ちゃんがパンツまで泥だらけ、汗だらけにして帰ってくるのは、そんなに珍しいことではありませんから、それ以上深く追求することはしなかったママですが、ここでパンツまで脱がされていたら、きっとバレてしまっていたことでしょう。
 何しろ、颯爽とお風呂場に向かった真紀ちゃん、パンツを脱ぎ捨ててタイルの上にしゃがみ込むなり、
「ふぁ……んっ……くふぅうっ……」
ぶぢゅぷちゅっ……ぽとっ……ころころころ……。
 どうやら、おなかの中にビー玉が一個だけ残っていたようで、あそこからはたくさんの精液が溢れ出してきます。もう少し遅かったら、ママにも見つかっていたかもしれませんから、滑り込みセーフといったところでしょうか。
「ふふっ」
 安心したのか、急におかしさが込み上げてきて、指先でビー玉を転がしている真紀ちゃん、ぽっかり開いたあそこから、とめどなくこぼれてくる精液の生温かい感覚に、お顔がうっとりしちゃっています。
 普段は優しいお兄さんの、ちょっと意地悪な一面も見せてもらった真紀ちゃん、週明けのプールでの再開と、その後に約束されているエッチが、今から楽しみで仕方がないといった様子。
「えへへ〜」
 お風呂に肩まで浸かりながら、未だデートの余韻が覚めやらないといった感じの真紀ちゃん、今夜はきっと、いい夢が見られることでしょう。
 あれだけのことをしでかしたのですから、どんな夢なのかまでは、さすがに保証しかねますが、真紀ちゃんがいいのなら、それでいいのでしょう。
 元気なのはいいのですが、ほどほどにしましょうね――真紀ちゃん。


おわり